82歳で25本の歯を保ち、お食事を楽しまれています

25本の歯の数です。皆様、ご自身の歯の数は言えますか。

 歯科医師会では、8020(ハチマルニイマル)を推奨しています。
 80歳で20本の歯が残っていると、お食事にも困らず、しっかりかめて、胃腸への消化負担が少ないそうです。健康で、楽しい生活を送りたいですね。

  20年弱の 、長いお付き合いをさせて頂いている方がいます。
 高齢で来院される方へは、歯の健康を保つ、定期クリーニング(1回60分コース)をおすすめしています。

ハブラシでは届かない所に使用。
歯間ブラシを通します。
フロスでお掃除。
舌が汚れていると、舌ブラシを使います。
歯を研磨する、フッ素を塗る。

 トラブルがある歯は治療をして、治療終了後は、問題が出ないように(どなたも、ご本人の経験から歯の痛みを恐れます)、3か月ごとに1回60分のクリーニングを行いますクリーニングの間隔は、標準の場合(ご本人の歯磨きの熟練度、むし歯や歯周病のリスクの程度を考慮して決めます)、3か月に1度です。

 クリーニングは時間をかけて、歯を1本1本、ていねいに歯石除去して磨きます。一般的なクリーニングは、超音波チップの多用で、機械で汚れを除去しますが、痛みを感じやすく、歯の表面に微細な傷を付けやすいので、当院では多用しません。

多量の歯石が付いている初診時以外、定期クリーニングでは、多用しません。
キュレットでは、痛みを感じにくいです。

 1年に4回のクリーニングを20年弱、1回もお休みすることなく、通ってくださいました。当院で全ての治療を行ってはいません。ご自身のメンテナンスに、これほどご来院頂けたことで、今のところ、歯を残すミッションは成功したでしょうか。

お食事や、近距離の旅行を楽しまれています。

 今後も歯を残して、健康に貢献出来るように、努力致します。

 ちなみに、60,70歳代で、歯を失った数が少ない人は、義歯(入れ歯)になると、大変な負担を感じるそうです。その理由は、異物感の強さ、取り外しの面倒さ、置き場所を忘れて紛失すること。心理的な面では、入れ歯というショックです。

歯の無いところに作るのですから、設計が重要です。

 はじめての義歯でも、今の義歯に不満がある方でも、保険適用外では義歯の種類を選べますが、義歯になりたくないと思われたら、ぜひ、定期クリーニングを受けましょう。受けた分だけ、歯を残す結果は付いてくるはずです。

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