金属のバネが無い義歯は、沢山のメリットがあります

今回は、部分的な義歯についてです。
義歯の悩み、不満で多いのは、主に外見上の問題と機能についてです。

1:外見的な問題(前歯に金属のバネが見える)
 一般的には、歯にバネをかける部分は金属が使われるため、バネの場所によっては(前歯)、目立って見えることもあります。バネが金属でないものを使用すると、バネの色も歯肉の色に近いため、見た目が気になることは減らせます。当院でも「見た目が、いかにも入れ歯が入っている金属のバネは嫌だ」とおっしゃる方には、こちらをおすすめしています。

真横から見たところ

2:義歯がなじまない、かみにくい問題
 金属のバネがある一般的な義歯は、ピッタリ感の収まりが悪く、口を動かしたり、食事をするときに義歯がカタカタすると訴える方もいます。
 義歯は歯肉に当たるところは、レジンと呼ばれる材質で出来ていますが、バネが無い義歯は、弾性に富むポリアミド系の材料を使用するため、装着した時のご自身の歯や歯肉とのピッタリ感が高い傾向があります。

真横から見たところ

金属のバネが無い義歯は、インプラント治療の際にも使用します。
インプラント治療は、完了までの治療期間が長くなる傾向があり、歯が無い状態が続くと、かみ合わせがずれて他の歯とのトラブルが発生する可能性もあります。そこで、新たなる問題発生を避けるため、上部構造と呼ばれる歯のかぶせものを入れるまでの間、仮の義歯を装着して、歯のかみ合わせを守っています。
ピッタリ感が良いために、初めて義歯を入れられる方でも、受け入れ易い感じがあります。

金属のバネが無い義歯の過去のブログはこちら
金属色のバネが無い義歯