奥歯の歯を出来るだけ残すダイレクトボンディング  その4

 ラバーダム防湿後、当院の決まり事である、マイクロスコープ、ルーペ使用で、むし歯を除去しました。

むし歯があり、除去。

 むし歯除去に使うバーは、歯を削りすぎないよう、極細サイズです。
 大きさの比較写真は、左端が0,5ミリのシャープペンの芯、真ん中のバーは、それよりも細く、右端は一般的なバーのサイズです。

歯を削るとき、バーの選択は重要。
歯を削りすぎないよう、染色液、エキスカベーター、超音波チップは必須。

 マイクロスコープ、ルーペを使用しても、完全にむし歯を除去したとは言えなく、染色液で、むし歯があるかないかを染め出します。

取り残しがないか、染色チェックします

 歯の表面に塗布後、水洗しても赤く染まったところを除去します。

 歯に直接、レジンを接着します。
 レジンと歯の接着のピッタリ度が高いため、銀合金の金属を接着した後に起きがちな、2次カリエス(詰め物と歯との間のすき間から、むし歯になる)が発生しにくいメリットがあります。

レジンを接着直後。

 奥歯は意外と目立ちます。
 大きくお口を開けても、レジンは金属色が無く、自然な歯に見える外見上のメリットもあります。

過去のダイレクトボンディングのケースはこちら
 奥歯の歯を出来るだけ残すダイレクトボンディング その3 
 奥歯の歯を出来るだけ残すダイレクトボンディング その2 
 奥歯の歯を出来るだけ残すダイレクトボンディング その1