セラミックの色を決める際に大切な事

東京都世田谷区の豪徳寺にある歯科医院の西原デンタルクリニックです。
当院では1日を通して、ほぼマイクロスコープやルーペ(拡大鏡)を使用しながら、術者の裸眼に頼らないケアや治療を行っています。

今年の干支は辰です。
干支にちなみ、1月の紙コップは辰です。
6種類あるので、皆様の前に、どの辰がお目見えしますでしょうか。
歯科医院への緊張感を少しでも和らげることが出来たらと思います。

さて、今回は、セラミックのかぶせものを作る際に、完成したかぶせものが患者さんの天然の歯の色と違和感が出ないようにするためのお話です。当院では以下の内容を行います(全ての歯科医院が同じようにすることはありません)。

かぶせものは歯科技工士が作成しますが、セラミック歯の色付けを行うには、患者さんの歯の色を知らないと何も出来ません。一般的には、歯の色見本(シェードガイド)から色味を選択して技工士さんにお伝えすることが多いと思います。

歯科用陶材で作成された一般的な歯の色見本シェードガイドです。

当クリニックでは、基準となる歯の色見本を出して、鏡を見ながら患者さんと色の方向性を決めから、歯の色見本と一緒に写真撮影します。照明の当たり具合により、写り方が変わることも考慮して、様々な方向から撮影します。

歯科技工士はその写真を基にして、セラミックの詰め物やかぶせものを作ります。色見本の見本の数字だけを伝えるやり方もありますが、教科書通りの色見本の色で作られます。人の歯の色は同じように見えて、実は全然違います。青白い感じ、黄みが出ている、オレンジが強いなどがあり、合う人、合わない人が出るため、当院では色見本を伝えるだけではなく、写真撮影も必ず行っています。

なるべく、天然の歯の色に沿い、違和感が少ない色にすることで、いかにもセラミックを入れました感が出ないようにすることを考慮しています。また、撮影時には照明の質に左右されると困るため、撮影環境にも配慮しています(過去のブログにも記載しています)。

最後までお読みいただきありがとうございます。

西原デンタルクリニック
住所  :〒154-0021 東京都世田谷区豪徳寺1丁目51-17
電話番号:03-3426-7777(完全予約制です)
休診日 :木曜日、日曜日、祝日
当院は小田急線「豪徳寺」駅、東急世田谷線「山下」駅から徒歩2分の距離で駅近ではありますが、住宅街にも位置するため、大きく目立つ看板はありません。通り過ぎやすいのでご注意願います(商店街の中にあると思われる方がおりますが、商店街にはありません)。