審美歯科医院の天井の照明にご注目

パナソニック社のホームページより

当院は審美歯科医院を標榜しています。

審美歯科で要求されることの一つに、素の歯の色とのマッチングです。
歯の色のマッチングとは、
歯の詰め物:レジンを接着するダイレクトボンドなど
かぶせもの:セラミックの接着など
上記の2つの治療を行う際に、ご自身の素の歯との境目や、隣り合う歯との色の違いが、いかにも作り物ですという見た目の違和感を感じさせないことです。
今風の言葉では、リアルな歯の追求を目指すというところでしょうか。

しかし、目で見たままの歯の色味を、立体的にレジンやセラミックで表現することは簡単ではありません。もちろん、色味への一流のセンスがある方には問題ないでしょうが、自分は平均的な感性のため、出来るだけ失敗のないように手を尽くしています。

その対策の一つが、天井の照明です。
照明は一般的なオフィスや家庭にあるものとは違い、美術館や博物館において本来の色を忠実に再現することが求められる照明器具と同じもの取り入れています。
この照明下で、素の歯の色、治療前のビフォーとアフター、歯科技工士さんに渡す歯の見本の色見本を撮影します。
JIS Z9110:2010 照明基準総則 保険医療施設にて平均演色評価数Ra90以上が望ましい部位が記されています。

パナソニック社のホームページより

参考 パナソニック社の住宅設備 照明

ダイレクトボンドでは、ボタンテクニックと呼ばれる方法で、治療前に複数色の少量レジンを歯の上に乗せて、レジンの色を決定したり、写真を撮影を行い、PC上において色の分析をします。

小さいレジンを歯の表面において比較検討します

セラミックでは、シェードガイドという色見本と共に、口元の正面以外にも、横、斜めと様々な角度から撮影後、歯科技工士さんにデータをお渡しします。

色見本を必ず添えて写真を撮影します。

蛍光灯では青白い色、電球色では暗めの濃い色などに写りがちです
当院のセラミック治療では、患者さんに色見本をご覧になってもらい、色の好みをお伺いします。色を決める時に、蛍光灯や電球照明だと、診療室では大丈夫に思えても、完成されたものを他の部屋や外で見ると全然違った結果になることもあり、そこが照明の怖さです。

実は、かつて、失敗しました
当時は今の照明とは違い、セラミックの色調確認で、歯科技工士さん(現在、仕事を依頼させて頂いている技工士さんではありません)を呼んで患者さんと打ち合わせ後、写真撮影をして、自分も患者さんも完成が楽しみでした。
ご予約の当日、納品されたセラミックを患者さんの歯に試適(本当にセットする前に、仮に入れてみる)すると、暗い濃い。患者さんも「何だか死んだ人の歯みたいな色ですね」と一言。実際に、お亡くなりになられた人の歯を見たわけではなく、そう思ってしまうほどに、生気を感じない色に見えたということです。
当然、やり直しをしました。

現在の照明。患者さんの顔に直接当たらないようにしています。

これは、お買い物にも関係しますね。
お店での印象と違うと感じるときは、照明の影響かもしれません。
ちなみに、当院の待合室は歯科医院では使用されることが少ない、あたたかみを感じる電球色のオレンジ系です。商業施設で多く使われる白色のLEDは人工的な感じで、人の心に落ち着きをもたらさないように感じます。待合室とはいえ、応対にご満足して頂ける空間作りを目指しています。