ダイレクトボンドの秘密 その1

 近年、歯にレジンを直接接着する治療、ダイレクトボンドが、知られるようになりました。
 この治療法は医院ごとに先生のお考えがあると思います。
 当院の考え方、取り組みを、複数回に分けて お伝えします。

 第1回め:歯の削り方について
 奥歯の一般的な治療法は、歯型を採り、小さな銀色の金属を入れるものがあります。
 銀歯を入れる場合と、ダイレクトボンドを施術する技術では、歯の削る量が変わります。

 下の画像は、歯と歯の間を含む虫歯治療のために、歯を削った時のモデルケースです。

それぞれの、歯の削り方の大きさに注目

  銀歯は歯型を採り、お口の外で製作・加工する都合上、あまり小さな銀歯を作ることが出来ません。そのため歯を削る量が増える傾向にあります。特に歯と歯の間を含む(青矢印)場合は、削る量が増えます。


 ダイレクトボンドの治療法では、ルーペやマイクロスコープを見て、虫歯だけを除去して、 歯に 直接的に レジンを詰め込むため、削る量が少なくなる傾向があります。 臨床において、理想的な削り方をとれない場合もありますが、歯を出来るだけ削らないようにする事が歯の寿命を延ばすため、出来るだけ歯を削らない、を心がけております。

 大事なことなのでもう1回言います。
 歯は削れば削るほど、歯の寿命が短くなってしまうため、この治療方法は、適応範囲であれば、ベストな選択だと思います。