「仮歯」が果たす重要なポイント

 過去に、患者さんから「冠が気に入らないので作り変えたい」とお申し出がありました。お話をお伺いすると、ほとんど仮歯を作らないで冠をセットされたとのこと。かみにくい、舌の置き場所に困るのは、仮歯で最終的な冠のシミュレーションをされていないのが原因と思われます。当院の考え方は、仮歯で安定した状態を確認してから、かぶせものを制作します。歯の個性に合わせるため、当院では「プロビショナルクラウン」という、単なる仮歯の枠にとらわれないものを作ります。通常は院長が作成、難易度の高いものは技工士が担当します。

右下奥の仮歯

「仮歯(当院では、プロビショナルクラウン)」は、セラミック等のかぶせものをセットするまで使用します。文字通り仮の歯ですが、とても重要な役目を担っています。以下のところが ポイントになります。

 1.きちんとかめるか?→仮歯でかんで、違和感がないことが大切。

 2.隣り合う歯、上下の歯がずれないか?→仮歯がないと歯は動き、かみあわせ、歯並びがおかしくなります。仮歯があることで、位置が定まります。

 3.形は大丈夫か?→仮歯の大きさは個人の感覚により、異なります。舌の当たり具合で慣れない、違和感がある等の問題もあるので、微調整が必要です。

 仮歯は1本だけでなく、複数使用することもあります。特に、ブリッジは最低でも3本の連結した仮歯になるので、より注意が必要です。

左上奥のブリッジ型の仮歯

 最終的なかぶせものと同程度になる様に考慮し、作成するのに必要な時間が60~90分のため、保険適応外になります。