歯の治療にルーペ（拡大鏡）やマイクロスコープを使用するのは、当院では日常の光景です。

　歯のクリーニング（ＰＭＴＣ）にも使用します。裸眼でのＰＭＴＣはあり得ないと思う理由を記します。

　裸眼で見える範囲は、術者の視力に頼るしかありません。

　一方、ルーペやマイクロスコープは裸眼で見えるポイントを拡大していくため、ピンポイントで確実に見えることが出来ます。裸眼での経験や勘所に頼らないので、見える次元が異なり、過剰に歯を触る必要がなく、知覚過敏を防ぐことも可能です。さらに、歯と歯の間、歯肉に入り込んだ歯石除去が必須ですが、これらのツールを使い分けることで、歯石の取り残しを防ぐことも出来ます。

　歯石、着色の付き具合、歯周ポケットの深さ（４ｍｍ以上の数値があるか、ないか）により、1回、１コマ30分単位で、クリーニングにかける総合的な時間を決めます。定期クリーニングは30分コース、60分コース、90分コースです。

クリーニングを継続することで、むし歯、歯周病を防ぎ、美味しくお食事が出来て、体の健康にも貢献するものでありたいです。そのため、ルーペ、マイクロスコープ使用が必須です。

クリーニングに関する過去のブログ
　半年ぶりの歯石除去の現実　　　　　　
　エアフローは、全ての治療に通じる