唾液検査で、客観的に自分のリスクを理解する重要性

 「歯磨きを頑張っているけれど、歯科医院で、むし歯を発見された」「むし歯になりそうな甘い物は好まないのに、むし歯があると指摘された」などの経験はありませんか。

 その時、「自分はむし歯になりやすいのか?これからどうしよう」と思うかもしれません。

 当院では、唾液の簡易検査を行っています。
 唾液の検査で分かることは、1、歯の健康度 2、歯ぐきの健康度 3、お口の清潔度です。結果が将来を決定付けるものではありませんが、少なくとも、自分の立ち位置は分かると思います。

写真の一番下にあるのが、検査機器。

 むし歯、歯周病は、生活習慣に左右されることもありますので、この検査で出た数値を見て、自身の何気ない習慣に気付くこともあります。「あっ、そういえば」みたいなものです。

実は、自分の結果です。見やすいカラープリントです。酸性度が高いのは、検査前に、ある飲み物を飲んだからです.

 結果を深刻に受け取られる方もいますが、その時の数値が良くなかったとしても、良くなるように改善しましょう。
 健康のためには、運動をする、塩分、糖分を控えるように、 歯や、お口の健康に関心を持つこと。自分の毎日のケア、食生活習慣の確認と見直しの気づきになる事が重要です。 それが 全身の健康増進につながれば、さらに良いかと思います。

歯磨きの正解は、一つだけではありません。

 当院では、検査後、レポートをご覧になりながら、現状の問題点、改善策を15分程度で行います。唾液検査と呼ばれるものは数種類ありますが、これは簡略版で、費用は¥2,000(税別)です。

 検査を導入した目的は、来院者の方と「数字で分かる」共通のイメージを持つことです。むし歯や歯周病のリスクをお伝えするにしても、言葉だけで表現する難しさがありました。機器を導入後、数年が経ちますが、皆様のお役に立っているかと思います。