口腔がんについての講演会

講演終了直後の1コマ

 東京都世田谷区の豪徳寺にある歯科医院 西原デンタルクリニックです。
11月5日に、東京歯科大学の柴原 孝彦 先生をお呼びして、歯科医師会の学術講演が行われました。
講演内容は口腔がんについてでした。

 口腔内のがんについては、とある芸能人の方を思い出されるかもしれません。
当院でも、芸能人の方が発表されてから、口腔内に関心を抱く方が増えて、粘膜や舌の違和感を感じての連絡が、むし歯や歯の痛みがある等の連絡を上回った時期があります。
近年、がん患者の増加に伴って、口腔がんの患者数も増えています。また、以前ではみられなかった、10代や20代といった若年化や女性の発症が増加しています。

 とある先輩から、開業医は現役の間に2ケース位は、口腔がんの患者を発見すると教えて頂きましたが、自分の場合はその倍位は大学病院で対応が必要なケース数をご紹介しています。これも近年の増加の影響なのかもしれません。

 口腔がんは、初期のうちに発見・治療出来れば、後遺症もほとんど残ることなく、5年生存率も90%という報告もあります。早期発見であれば、がんを克服できる可能性が高いという事です。自分のケースにおいては、ご自身のセルフチェックから相談で来院して発見されるよりも、クリーニング等の定期健診時で発見されることが多いように思えます。

 当院では、何らかの問題があり、検査後、その症状が改善しない状況であれば、すぐに大学病院での受診を勧告しています。

 口腔内に発生したがんといえど、発症はその人の人生に大きな影を落とします。進行した状況では、治療後の『食べる』、『飲む』、『話す』に多大な影響を与えます。治療された患者さんから口腔がんの術後、リハビリ、大学病院での定期検診の流れを患者さんから教えて頂き、勉強になります。
むし歯治療も大変ではありますが、口腔がんは、患者さんの精神的な部分もケアする必要があります。
歯科医院での定期的なケアを受けてなく、何か違和感を感じることがあれば、歯科医院を早急に受診される事をお勧め致します。

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