今年のセミナーを振り返って その6

2019年5月17日 歯科医師会学術講演 
 虫歯の治療における考え方も、時代の変化と共に変わってきています。虫歯治療のガイドラインを勉強するために、歯科医師会の講演会に出席致しました。講師は鶴見大学歯学部の桃井 保子先生です。

 講演の中で、歯磨き剤の中に含まれるフッ素についてのトピックスは大変興味深いものでした。高価な歯磨き剤を使用していても、フッ素が全く含まれていないか低濃度等、フッ素による虫歯予防が効果的に行われていない事もあるそうです。 あなたの歯磨き剤は大丈夫でしょうか?

歯科医院で販売されている高濃度フッ素入りの歯磨き剤の一例。

 当クリニックでは、1450ppmFのフッ化物配合歯磨剤を推奨しています。歯科医院内の施術では、歯磨き剤に含まれる約6倍の濃度にあたる9000ppmF高濃度のフッ素をPMTC時に使用します。年に数回の定期的なPMTCとフッ素塗布は、歯の寿命を確実に伸ばします。フッ素を積極的に利用した予防クリーニング=PMTCは、歯を守りたい、歯を残したい方には最適と思われます。