マイクロスコープで、精密な神経の処置を

神経の処置には、なくてはならないものです。

 歯の根の神経は、複雑な形をしています。人間に個性があるように、歯の根の形にも個性があります。

 この複雑な形を持つ神経に対して、行う治療は大まかに2つあります。むし歯が進行したり、痛みのある歯の神経を、初めて除去する。もしくは、過去に神経の処置を行ったが、腫れや痛みが出てきて、再び神経の処置をする。

 神経の処置が疎かであれば、高価なかぶせものを歯にセットしても、例えるなら、建築で言う基礎の土台がしっかりしていないので、歯もかぶせものも長持ちはしないでしょう。

 私は神経の処置の専門医ではありませんが、処置の成功率を上げるには、①ラバーダム ②マイクロスコープ(顕微鏡)は必須として、日々、取り組んでいます。従来の治療においてはあまり見えない状態で経験や勘に頼ることが多かった神経の処置ですが、 まずマイクロスコープで実際に見るということは、治療成績向上の大きなアドバンテージと考えております。