エアフローの小機械も世代交代で3代目:自費クリーニングの必須アイテムです

東京都世田谷区、小田急線「豪徳寺」駅と東急世田谷線「山下」駅から徒歩2分に位置する歯科医院の西原デンタルクリニックです。
コロナ禍ではありますが、完全予約制で、クリニック全体が密にならないようにしています。来院される方々の手が触れたところは、気が付く範囲で除菌に努めています。

皆様方が必ず触れる入り口ドアの取っ手は表も裏も拭きます。

当院の自費メンテナンス、いわゆるクリーニングの必須アイテムである小機械のエアフローが世代交代のため、とうとう3代目になりました。
開業以来、パウダーを入れて、歯面に向けてせっせと噴射していました。

それぞれを並べて記念撮影?3代目では噴射ノズルの先に付けるアタッチメントチップもあります。
模型を使用してのイメージ:油性マジック黒色を着色と見立てて、噴射しています。
模型を使用してのイメージ:油性マジック黒色を汚れと見立てて、術前、術後のイメージ。
実際の施術。

当院で皆様にお伺いしたところ、エアフローの認知度は大きく3つに分かれました。
1.聞いたこともない。
2.見たことはあるけれど施術の体験をしたことがない。
3.体験したことはあるけれど塩味が苦手であった。

1に関しては、エアフローの効果とは、従来の方法では細かい歯の溝や歯と歯の間にあって取り除くことが難しい、色素(ステイン)除去の効果があります。お茶類やコーヒー等の飲み物の色、タバコのヤニの色が気になる方には最適です。研磨剤で磨く向きもありますが、使い方によっては研磨剤の荒い粒子で磨き続けるのは歯を痛める可能性があるため、微粒子のパウダーを水と一緒に歯面に向けて噴射することで、歯を痛めにくい効果があると考えています。

コーヒー、タバコは絶対に手放せない方ですが、歯の表側はもちろんのこと、裏側は積年の歯石、着色がこびりついていました。
施術後は、ご自身の素の歯の色に。

また、エアフローは、歯の表面、歯と歯の間や歯周ポケット内にある細菌の塊りであるバイオフィルムを除去します。口腔内には大便中に存在する細菌数と同じ位の細菌数が存在します。細菌などが繁殖しやすい不衛生な環境では、病気になりやすいのと同じように、口腔内も細菌の塊りであるバイオフィルムが溜まってくると、虫歯や歯周病になりやすくなります。エアフローによる細菌除去は、予防的な効果が高いと言えます。

2.いわゆる「歯のクリーニングをお願いします」という言葉では、多くの方々は保険内での施術をイメージされると思います。しかし、保険内では美的なものの施術や積極的な予防処置は認められていないため、自費扱いになるエアフローを体験される機会が少ないのかもしれません。また、保険制度の面だけでなく、エアフローは専用機器が無いと出来ませんので、機器の有無や診療のメニューに取り入れるか等の病院側における制約もあるのかもしれません。
 当クリニックにおいては、歯石や色素の付き具合により、エアフローの施術時間が変わります。事前に検査、判断後、クリーニングの同意を得て、その方の状態に合わせて、最善なプログラムを組んで施術しております。

 施術費は1コマ30分単位 ¥4,400(税込み)基準となっています。
2021年現在、施術費の目安としての一例では、
 歯磨きに自信あり、歯科医院でも磨き残しの指摘を受けたことが無い方
   ⇒施術合計時間は1時間で、¥8,800(税込み)~
 歯磨きはしているけど、パーフェクトとは思えない方
   ⇒施術合計時間は2時間で、¥17,600(税込み)~
 もう何年も歯科医院に行った事がない方やタバコを吸われる方
   ⇒施術合計時間は4時間で、¥35,200(税込み)~
 ヘビースモーカーや重症歯周病で歯石が歯面だけでなくポケット内にある方
   ⇒施術合計時間は6時間で、¥52,800(税込み)~

エアフローは数種類あるので、歯の状態に応じて使い分けます。仕上げの研磨剤も上記の写真以外にもありますので、これも歯の状態で使い分けます。2021年現在の当院では、粒子の荒い研磨剤はほとんど使用しない傾向です。

3.エアフローを体験済みではあるが、あの塩味が苦手でねと言う方もいらっしゃいます。これはパウダーの種類によりますが、重曹を主成分とされるものは、しょっぱいです。当院ではこのタイプもありますが、比較的、無味無臭の炭酸カルシウムを主成分としたパウダーがありますので、塩味が苦手である方でも施術を可能としています(塩味タイプはオレンジフレーバーの香味があります)。

 エアフローは、積極的な予防処置のため、かみ合わせや歯並びを整える矯正装置を付けている方にも最適な施術です。ワイヤー、ゴム、ブラケット類が歯のまわりに付いていると、歯磨きの難易度が上がります。小さめのハブラシ等でこまめに磨いていても、どうしても磨きにくい場所、磨き残しが出てきます。
 矯正装置のタイプによりますが、当院では1か月に1度、30分の自費クリーニングをおすすめしています。その際、エアフローも仕上げに使用します。
1か月に1度の来院は忙しくて来院出来ない方には、2か月に1度、60分の自費クリーニングを推奨しています。
 特に近年導入が進んでいる歯の裏側に矯正装置を付けている方もいらっしゃいます。表側に付けている方に比べて更にハブラシが難しくなり、むし歯や歯周病へのリスクが高くなりがちなので、当クリニックでは、エアフローによるクリーニングを必ずお勧めしております。

長時間、横になってお口を開け続けるのは大変です。腰や首用のクッションもご用意していますが、日を改めましょう。

 歯のお掃除、歯のクリーニングと表現は様々な言葉でありますが、しっかりと時間をかけてすみずみまできれいにする方法は、エアフローを用いたクリーニングになります。
 エアフローを希望される方にお伺いしますと、美的なものへの価値観を重視される方は美容院へ行く感覚で来院される(クリーニングの最後に鏡をお渡しするのですが、ご覧になるとご自身の歯のくすみが無くなり、白くなった、歯の裏側もきれいと喜ばれます!)方と、これ以上、むし歯を増やしたくなくて現状を維持したい方は定期検診の感覚で来院されています。

エアフローは粉飛びが出やすいので、口腔外バキュームをお顔の上に近づけて、吸い取るようにしています。

今回はエアフローというお話のため、自費扱いのクリーニングですが、エアフロー無しでの保険内での歯石除去・研磨もありますので、ご自身の価値観に沿ったものを選択されるとよろしいかと思います。保険内の施術は保険のルールに則り、最低2回の回数がかかりますことを了承願います。ごく稀に「オプションでエアフローは付けられませんか?」と聞かれますが、ルールから逸脱しますので、当院では出来ません。

保険内では主に超音波チップで歯石を除去します。

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